個展「とるに足らぬものなど何ひとつない」
2024
Gallery PARC /京都
solo exhibition "Nothing is insignificant,Galley PARC,Kyoto,JP
記録撮影:麥生田 兵吾
Statement
展覧会によせて
この展覧会は、過去の作品で用いてきたものの残りや、作品から溢れ落ちたものなどで構成されています。
そこに、穴や傷、折れ、曲がりなど、これまで自身の作品から遠ざけてきた要素を受け入れ、技法として加えることで、「呼び継ぎ*」のように、「新しさ」だけでは到底辿りつくことができないような佇まいの何かを生み出したいと思っています。それは、ものだけの話ではありません。
かつて、思想史家の藤田省三が「新品文化」と名付けた時代から、さらに加速したこの社会に抗うために 小さな穴をひとつ開けて、
空気を、光を、風景を、流れを少しだけ変化させてみます。
いま、その中をわたしは、過去の自分に、時間に、手を振り返しながら歩いています。
*破損した陶磁器をパッチワークのように他の破片を使って修復する技術
Installation view
EAch Works
《影をみる1》《影をみる2》
2024
アクリル板、フレーム、光
H318mm×W320mm
《光をみる》
2024
スクラッチ、アクリル板、フレーム、光
H318mm×W320mm
《水合わせーConversations》
2023
映像、シリコン樹脂
3分25秒
《ほころびの奥行き-Constellations》
2024
アクリル板、鏡、フレーム、電球、時計
サイズ可変
《folios 2018年8月15日 Portland》
2024
和紙、インクジェットプリント、フレーム
h.368 × w.300 × d.75
《folios 2018年8月6日 Short sand beach》
2024
和紙、インクジェットプリント、パネル
h.465 × w.455 × d.73
《folios 2018年8月12日 Portland》
2024
和紙、インクジェットプリント、パネル
h.420 × w.425 × d.260
《folios 2016年8月13日 枯木又》
2024
和紙、インクジェットプリント
h.210 × w.190 × d.120
《folios 2017年3月15日 珠洲市》
2024
和紙、インクジェットプリント
h.162 × w.210 × d.63
《folios 2016年10月29日 Seoul》
2024
和紙、インクジェットプリント、パネル
h.230 × w.260 × d.87
《folios 2007年8月5日 Berlin》
2024
和紙、インクジェットプリント
h.482 × w.329 × d.43
《folios 2018年8月21日 Portland》
2024
和紙、インクジェットプリント
h.482 × w.329 × d.43
《folios 2019年2月13日 Paris》
2024
和紙、インクジェットプリント
h.627 × w.296 × d.57
《folios 2024年1月29日 岩倉》
2024
和紙、インクジェットプリント
h.210 × w.230 × d.30
《folios 2019年2月16日 Paris》
2024
和紙、インクジェットプリント、フレーム
h.370 × w.307 × d.46
《folios 2018年5月3日 枯木又》
2024
和紙、インクジェットプリント、フレーム
h.370 × w.293 × d.85
《folios 1997年7月22日 自宅 》
2024
和紙、インクジェットプリント
h.480 × w.545 × d.340
《とるに足らぬものなど何ひとつない》
2024
テキスト、上質紙、レーザープリント
英訳: 太田恵以
《歩き続けるための》
2024
映像、パネル
10分23秒